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薬学部の全てをお話します[薬学部に興味のある方必見]

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今回は私が在学している薬学部の全てをお話したいと思います。

 

私は某私立大学の薬学部に在学しており、現在6年生をしております。

 

大学によって授業の内容や実習には違いがあるものの、基本的に私立の薬学部の学生は、国家試験取得を目標にしています。

 

早速、6年間の大まかなスケジュールに関してお話します。

*6年制薬科大学のスケジュールは、大学ごとに多少の差はあります。

 

薬学部6年間の スケジュール

 

①1−3年の間は講義、実習、テストの嵐

大学1−3年生の間は、ほとんど同じような動きをします。この期間は簡単に言うと、薬学の基礎知識を講義と実習を通して学ぶ期間になります。

 

時間割は、1−3限が講義、4−6限が実習になります。講義は朝の9時から13時まで。実習は14時から18時程度までが基本です。

 

これを夏・冬・春の長期休暇を抜いてほぼ毎日繰り返します。

 

さらに、前期テスト・後期テストと、実習テストがあるので、家に帰ってもテスト勉強をしている学生は多いと思います。

 

②4年次は5年次の実務実習に向けての仮免許取得

4年生の1年間は、5年次に行われる薬局・病院実務実習のための仮免許のようなものを取得するために、知識と技術を測るテストの勉強をします。

 

実技試験はOSCE、座学試験はCBTです。このテストを受けるために学校では、1年間をかけて対策をするのですが、これが結構きついです。座学に関しては3年間の総復習だからです。

 

③5年生は実務実習期間

5年次は病院・薬局の実務実習が行われ、各2.5ヶ月の実習が組まれています。

 

この実習は、それぞれで働いている薬剤師の業務を学ぶため、薬剤師となった時の仕事を一通り経験します。

 

④4年から6年にかけて研究もしくは調査を実施

約2年間をかけて研究もしくは論文を読んで、まとめる作業を行います。これは授業や実習の合間を縫って行われます。

 

⑤6年次は薬学部最大の難所

6年次は受験の年なので、今までにないくらい勉強をしなくてはならないようです。私はこれからなので、正直怖いですw

 

一連の流れはこんな感じです。では次に、薬学生の就職先に関して簡単にお話したいと思います。

 

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薬学生の就職先

 

①基本的には薬局・ドラックストアー

薬学生は将来薬剤師になる方が多いです。なので、そういった方は薬局・ドラック・病院で働くことになります。その中でも、薬局・ドラックストアーがずば抜けて多いです。

 

そのほかにも、薬学生全体の20%程度が一般企業に入ります。これは、薬剤師てしてではなく一般の学生と同じく働くこととなります。

 

具体的に、MR・CRO・食品開発・化粧品開発などです。やはり薬学の知識が活かせる企業に就職していきます。

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続いて、薬科大学の人間関係・人についてご紹介したいと思います。

 

 

薬科大学の人間関係について

 

一生物の人間関係を築くのにはもってこいの環境

 

薬科大学は閉鎖的で窮屈な反面、

6年制なので、良い人間関係を築くのにはもってこいな環境です!

 

私の父親も単科大の薬学部出身なのですが、今でも年に1回は大学の同級生と会っているようです。

 

私も大学で今までにない深い関係(変な意味ではなく)を築けたと思っています。

 

育ちの良い学生が多い

 

医療系でかつ学費が高いこともあり、親がお金持ちなパターンが結構多いです。

 

親が医者であったり、薬局の経営者であったりと、学生の半分近くの親はこれにあたります。

 

色んな意味での兄弟姉妹が多い

 

色んな意味というのは察していただきたいのですが、純粋な兄弟姉妹も非常に多いのです!

 

やはり薬学部という少し特殊な学部なので、親が勧めたり、兄や姉が先に入って勧めるという流れが多い印象があります。

 

続いて、親が薬剤師である息子の視点から見た薬剤師について、お話したいと

思います。

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親が薬剤師である息子の視点

 

私の両親が薬剤師ということで、どういった生活を送っていたのか、さらにはどういった育て方をされたのかお話したいと思います。

 

①薬剤師になるんだったら医者になりなさいと言われるw

 

これはこの環境で育った子供が、良く言われる話ではないでしょうか。

 

結局私は薬学部に進学したのですが、小さいころは医学部に行った方が良いと言われてました。

 

この理由は、両親が学生だった時は4年制で資格が取れたのですが、現在は6年制となったことで、医学部と変わらない期間、勉強に当てなければならなくなったからです。

 

医学部は行きたくても簡単に行けるものではないですよね、中々無理を言われていましたw

 

②小さい頃から周りの家庭と比べると少し裕福な暮らしが出来た

 

これは薬剤師が儲かるというわけではありません。実は薬剤師の年収は看護師の年収と大して変わりがないのです。

 

なぜ少し裕福に暮らせたのかというと、父親がMRとして働いていて、退社後薬局を開局したからです。

 

今から10、20年前は、MRの需要が高く、かつ給料も良かったので、安定して稼げていたようです。年収でいうと、30代前半で900万円あたりだったとか…

 

さらに、薬局の開業ブーム、医薬分業が推進されていたことから、今に比べると薬局を楽に開くことができ、さらに純利益を上げやすいビジネスモデルだったので、裕福に暮らすことができたわけです。

 

今では、MRも薬局開業も厳しくなってきているので、羨ましく思います…w

 

時代が変わってしまい、今薬剤師を目指すことが得策なのか、悩ましいところです。

 

これから医療費が不足する時代がくると言われていますが、その時にどういった働きをするのか、患者に価値を示せるかが薬剤師の課題になってきます!

 

 

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最後に薬学生が迎える最大の難所、薬剤師国家試験についてお話したいと思います。

 

薬剤師国家試験に関して

 

薬剤師国家試験は数十年前と比べ、難易度が上がっているらしいです。

 

これは、数年前に4年制から6年制に移行して勉強する内容が増えたこと、薬剤師が対応する業務が増えたこと、より専門性の高い薬剤師を輩出することのために、難易度が上がったと思われます。

 

しかしながら国家試験の勉強難易度は上がったけれども、合格者数を見てみると、去年・今年は受験者の70%が合格しています。

 

2002年の合格率は80%なので、そこまで合格率だけでみると変化はありません

 

『薬剤師以外の医療業種の資格難易度はどうなっているのか!?』

(2014年度)

 

医師:90%

看護師:89%

歯科医師:63%

 

現在も医師・看護師は90%近い合格率、歯科医師に関しては少し上昇して65%近い合格率となっております。

 

薬剤師の資格をこれらと比較するとどうでしょうか?

 

まーまー難しいんじゃないかな?という感じでしょうか。

 

実は医療系の国家試験の合格率には、ある秘密が隠されているのです。

 

それは各大学で合格率をあげたいがために、勉強についていけない学生を留年させて合格率をあげているのです。

 

ということは、合格できそうにない学生は国家試験を受けさせてもらえない訳です。

 

帝京大学の医学部の留年者数は東京理科大に匹敵するといった話を聞いたことがあります。

 

医療系の国家試験は合格率だけでみると、簡単なように思えるかもしれませんが、

実は裏で相当な勉強をしているのです。

 

こうして基礎知識を身につけた医療者の卵が、医療現場へと送り込まれます。

 

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いかがだったでしょうか?

これが薬科大学の現状です。

私の他大の薬学部の学生に話を聞く限りでは、だいたい同じような環境だと言います。